11月29日(土),文京キャンパスにて「第3回福井CSTシンポジウム」を開催しました。本学は、平成25年度に文部科学省「地(知)拠点整備事業」に採択されており,このシンポジウムは,事業の5つの中核事業の一つである「人材育成」における「理科に強い小中教員養成(CSTコア・サイエンス・ティーチャー)の取組の成果を広く県内外に向け情報発信すること、更には、全国の各地域で特色のあるCST養成を行っている地域間交流を行うことを目的として開催しました。本学と福井県教育委員会は,平成25年度にCST養成・支援事業を継続的に実施する旨覚書を交わしており,これまでの約2年間の成果を福井県内はもとより全国から参加のあった5府県の理科教育関係者と共有し,今後の福井県内を始め全国の理科教育支援のあり方について議論しました。
今回のシンポジウムには,全国のCST養成拠点構築事業関係者71名の出席があり,本学 岩井 善郎 理事(研究・国際担当)副学長の挨拶に続き,福井CST養成・支援事業の事業報告をはじめ,読売新聞大阪本社 今津 博文 宇治学研支局長の基調講演がありました。その後,理科教育実践活動,CST活動の報告など,実際に活用した教材などを示しながらのポスター・ワークショップ,更には,5人のパネリストを迎え「科学を伝える」をテーマにパネル討論が行われました。また,閉会のあいさつは福井県教育研究所研修部長 斉川 清一 氏により行われました。
独立行政法人科学技術振興機構の支援のもと開始した理数系教員養成拠点構築事業(平成21年度採択)も,事業開始以来,6年目を迎え,シンポジウムも3回目となりました。県内外からも多数の参加者をお迎えすることができ,福井県内の小中学校理科教員及びプログラム受講中の学部生及び大学院生等の参加者にとって,全国で展開されている様子を間近に聞きながら事例を共有できる素晴らしい機会となりました。