本プログラムの対象者ならびに受講に際して必要な条件は以下の通りである。
※非常勤講師として勤務中でCST養成プログラム受講を希望する者は,対応プログラムを検討しますのでCST企画運営事務局までご相談下さい。
上級CST養成プログラムは,「知識」・「技能」・「指導力」・「総合力」の4区分,12科目から成り,科目概要と修了認定基準およびポイント認定基準は表に示す通りである。認定基準は認定にあたっての最低基準であり,教員としての本務に支障をきたさない限り,積極的な受講による自己研鑽を推奨する。
上級CST養成プログラムの修了基準ポイントおよびポイント認定基準
区分 | 科目名 コード/略記 |
単位ポイント認定基準 | 単位 P |
修了基準 ポイント |
---|---|---|---|---|
知識 |
先端科学技術セミナー 21/先端セ |
連携機関・協力機関が実施する先端科学技術等に関する講座を受講し,Fukui CST Membersで報告書を公開すること。 | 1 | 合計10 |
学校教育セミナー 22/教育セ |
福井県教育総合研究所等が実施する学校教育に関する講座(Webを含む)を受講し,Fukui CST Members で報告書を公開すること。通信型の場合,合計70 分以上のプログラム視聴と報告で 1P とすることができる。その場合,事務局まで自己申告すること。 | 1 | ||
理科教育研究A 24/学会参加 |
理科(教育)・科学技術関連学会・研究会等で発表し,CSTメンバーサイトで報告書を公開および要旨等を提出すること。 | 1 | ||
小計 | 10 | |||
技能 |
技能研修講座A 32/技能(県) |
福井県教育研究所等が実施する理科実験・観察等を主とする講座(Webを含む)を受講し,Fukui CST Membersで報告書を公開すること。 | 1 | 1 |
技能研修講座B 33/技能(館) |
博物館等が実施する実験・観察等を主とする講座を受講し,Fukui CST Members で報告書を公開すること。 | 1 | 1 | |
理科教育研究B 34/学会発表 |
理科(教育)・科学技術関連学会・研究会・CSTシンポジウム等で発表し,講演要旨等をCST 企画運営事務局に提出すること。 | 1 | 1 | |
理科教育研究C 35/申請書 |
科学研究費補助金等の応募書類を作成し,大学教員等の添削・指導を受けた後,CSTメンバーサイトに提出すること。 | 2 | 2 | |
小計 | 5 | |||
指導力 |
理科授業研究B 45/授業研 |
拠点校等が実施する理科公開授業および授業研究会へ参加し,Fukui CST Members で報告書を公開すること。 | 1 | 3 |
理科授業研究C 46/授業公開 |
校内研修会等で理科授業を公開し,CSTメンバーサイトで報告書を公開すること。 | 1 | 3 | |
理科授業研究D 47/指導案 |
指導案を作成し,CSTメンバーサイトで公開すること。(理科授業研究Cで授業公開したものが望ましい) | 1 | 3 | |
科学コミュニケーション 48/コミュ |
科学イベントにおける講師を担当し,Fukui CST Members で報告書を公開すること。(但し、他の指導力に関するポイントでの代替可) | 1 | 1 | |
小計 | 10 | |||
総合力 |
実務インターンシップ 55/総合C |
実務における助言等の活動を実施し,以下のいずれかについて報告書(A4 用紙 2~3 枚程度)を提出すること。
|
5 | 5 |
小計 | 5 | |||
合計 | 30 |
上級CST養成プログラム科目の講座・研修等受講及び各種申請手続きは,基本的に福井CST関係者用のwebサイトであるFUKUI CST Members(以下,CST Membersと表記)を通して行うものとする。CST Membersは,ユーザーIDおよびパスワードの入力によるログインを必要とする。これらのログイン情報は厳重に管理し,他人に貸与してはならない。なお,忘失した場合は,速やかに本人が直接CST企画運営事務局に問い合わせること。
上級CST養成プログラムの受講期間は最大5年間であり,自身の職務等の都合に応じて受講が可能である。しかし,養成プログラムの修了に向けては計画的な受講を必要とする。受講開始の際,CST研究員または実施担当者等の助言を参考に大まかな受講計画を立案すること。また年度ごとにCST Membersで計画を見直し修正することが望まれる。科目によっては,実施時期が及び回数が限定されているものや,校内における調整等が必要なものもあるため,立案の際は特に留意されたい。
CST 公開セミナー(兼 合同研修会)は,毎年度 6 月,10 月,2 月に開催し,CST 認定者,各級 CST 養成プログラム受講者,実施機関・連携機関担当者が情報交換を行う場とする。以下に内容の一例を示す。
CST 公開セミナー(兼 合同研修会)にはできる限り参加すること。また,上級 CST 養成プログラム受講者においては,特に指導法の改善例や開発した自作教材の事例報告に積極的に取り組んでほしい。
なお,今後 CST 養成プログラムに参加していない現職教員にも参加を呼びかけ,できる限り理科に興味関心の高い教員および学生・院生等の交流及び研鑽の場としていく。
CST 認定者および各級 CST 養成プログラム受講者,実施機関・連携機関担当者において,テーマに沿った課題を設定し協働してその解決を図るため,課題研究チームを設置する場合がある。
課題研究チームは,チームマネージャーを中心に研究会を企画・開催し,その中でそれぞれが持 ち寄った教材,指導案,CST 間の連携手法などについて情報交換を行い,それぞれの資質向上に寄与する。また,CST 公開セミナー(兼合同研修会)等でも成果報告およびレクチャーなどを開催し,まずは福井 CST 全体への普及を目指し,CST を通したオール福井への普及を目指す。
課題研究チームは比較的少人数で構成されることから,CST 及び初級・中級 CST 受講者とのコミュニケーションがとりやすい場でもある。チームの中では積極的な提案と意見吸収を行って,CST として活動していくために必要な資質を養う場としてほしい。
上級 CST および養成プログラム受講者においては,特にチームの牽引者として中心的な役割を担ってほしい。また,参加している初級,中級 CST 養成プログラム受講者の自由な発言や新たな提案を前向きに取り上げ,調整役になってチームをまとめていくことを期待する。
CST Members において必要ポイントの取得(見込)を確認できた場合,以下の手順でプログラムの修了および上級 CST の認定を申請することができる。
履歴書等の資格欄に「上級CST(福井)認定見込」と記載する場合は,25ポイント以上取得しており,該当年度内に残りのポイント認定を受けることができると見込まれることを目安とする。
CST 認定後の活動等については,「5. CST の活動と支援体制」を参照のこと。
CST 認定一年経過後,再度 CST 本人及び所属機関長に対する事後評価アンケートを実施する。