本プログラムの対象者ならびに受講に際して必要な条件は以下の通りである。
中級CST 養成プログラムは,「知識」・「技能」・「指導力」・「総合力」の4区分,15科目と任意の1科目から成り,科目概要と修了認定基準およびポイント認定基準は下表に示す通りである。認定基準は認定にあたっての最低基準であり,大学院生としての勉学に支障をきたさない限り,積極的な受講による自己研鑽を推奨する。
中級CST養成プログラムの修了基準ポイントおよびポイント認定基準
区分 | 科目名 コード/略記 |
単位ポイント認定基準 | 単位 P |
修了基準 ポイント |
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知識 |
理科内容学講義 23/内容講義 |
カリキュラム開発基礎研究(科学技術)I, Ⅱ, Ⅲ, Ⅳのうち2科目以上の単位を取得すること。※2 | 2 | 4 |
先端科学技術セミナー 21/先端セ |
連携機関・協力機関が実施する先端科学技術等に関する講座を受講し,Fukui CST Members で報告書を公開すること。 | 1 | 各1P 以上, 合計5P |
|
学校教育セミナー 22/教育セ |
福井県教育総合研究所等が実施する学校教育に関する講座(Webを含む)を受講し,Fukui CST Members で報告書を公開すること。通信型の場合,合計70分以上のプログラム視聴と報告で1Pとすることができる。その場合,事務局まで希望を申し出ること。 | 1 | ||
理科教育研究A 24/学会参加 |
理科( 教育)・科学技術関連学会・研究会等に参加し,Fukui CST Membersで報告書を公開すること。 | 1 | 1 | |
小計 | 10 | |||
技能 |
技能研修講座A 32/技能(県) |
福井県教育研究所等が実施する理科実験・観察等を主とする講座(Webを含む)を受講し,Fukui CST Membersで報告書を公開すること。 | 1 | 合計3P |
技能研修講座B 33/技能(館) |
博物館等が実施する実験・観察等を主とする講座を受講し,Fukui CST Members で報告書を公開すること。 | 1 | ||
理科教育研究B 34/学会発表 |
理科(教育)・科学技術関連学会・研究会等で発表し,講演要旨等をCST 企画運営事務局に提出,Fukui CST Membersで報告書を公開すること。 | 2 | 2 | |
理科教育研究C 35/申請書 |
科学研究費補助金等の応募書類を作成し,大学教員等の添削・指導を受けた後,CST 企画運営事務局に提出すること。 | 3 | 3 | |
小計 | 8 | |||
指導力 |
指導研修B 42/訪問研 |
福井県教育総合研究所が実施するサイエンスカー巡回指導又は企画講座等に参加し,Fukui CST Members で報告書を公開すること。 (事前指導を伴う場合がある) |
2 | 2 |
理科授業研究A 43/授業参加 |
CST,養成プログラム受講者または拠点校等が実施する理科公開授業へ参加し,Fukui CST Members で報告書を公開すること。 | 1 | 2 | |
理科授業研究B 45/授業研 |
拠点校等が実施する理科公開授業および授業研究会へ参加し,Fukui CST Members で報告書を公開すること。 | 2 | 2 | |
科学コミュニケーション 48/コミュ |
科学イベントにおける講師等を担当し,Fukui CST Members で報告書を公開すること。 | 1 | 2 | |
小計 | 8 | |||
総合力 |
学校インターンシップ 51/総合A1 |
協力校におけるインターンシップ(4時間×20回)を実施し,日誌・報告書等をCST 企画運営事務局に提出すること。(事前事後研修及び大学での教材研究を含む) | 5 | 10 |
(授業実施・指導案提出) 53/総合A3 |
学校インターンシップにおいて授業を実施し,その指導案をFukui CST Members で公開すること。 | 2 | 4 | |
小計 | 14 | |||
合計 | 40 |
※1 感染症等不測の事態により、準備された講座履修が社会的に不可能となった場合は、オンライン等、相当する代替講座の受講をもって、ポイント認定することがあるので、福井CST企画運営事務局に問い合わせること。
※2 教職大学院のストレートマスターであって4系以外の所属の場合は、相当する内容と認められる場合、その受講内容及び状況を福井CST企画運営事務局にて審査の上、ポイント認定する場合がある。
中級CST 養成プログラムの受講期間については,大学院修了までの2~3年間であり,プログラムの修了に向けては計画的な受講を必要とする。特に,2年目以降おいては各種採用試験等を控えていることを十分に念頭に置く必要がある。
そこで,受講開始の立案時には,CST 研究員または大学教員の確認を受けるものとする。また半期ごとにCST Members で計画を見直すことが強く望まれる。科目によっては,実施時期及び回数が限定されているものもあるため特に留意したい。
学校インターンシップは,福井CST インターンシップ実施要項および福井CST インターンシップ実施細則に基づき実施する。その他必要な事項は以下の通りとし,掲載が無い事項等,不明な点がある場合は,CST 企画運営事務局または実施担当者に問い合わせること。
中間カンファレンス
学校インターンシップ開始後,2~3回目の研修を終了した段階(11月初旬頃)で,以下の事項について情報交換を行う目的で実施する。
終了カンファレンス
学校インターンシップ終了後(2月下旬頃),以下の事項について,受講者,大学教員,CST 研究員で協議を行う。
博物館等インターンシップは任意での実施となる。実施する際は,福井CST インターンシップ実施要項および福井CST インターンシップ実施細則に基づき実施する。その他必要な事項は以下の通りとする。不明な点はCST 企画運営事務局または実施担当者に問い合わせを行うこと。
CST 公開セミナー(兼 合同研修会)は,毎年概ね6月,10月,2月に開催し,CST 認定者,各級CST 養成プログラム受講者,実施機関・連携機関担当者が情報交換を行う場とする。以下に内容の一例を示す。
CST 公開セミナー(兼 合同研修会)にはできる限り出席すること。また,中級CST 養成プログラム受講者においては,CST としての自覚を高める絶好の機会として,先輩教員との交流を積極的に進め,これまでの活動を踏まえ疑問な点等の解消を図ってほしい。
なお,CST 養成プログラムに参加していない学生・院生・現職教員にも参加を呼びかけ,できる限り理科に興味関心の高い教員およびその学生・院生等の交流及び研鑽の場として提供していく。
CST 認定者および各級CST 養成プログラム受講者,実施機関・連携機関担当者において,テーマに沿った課題を設定し協働してその解決を図るため,課題研究チームを設置する。
課題研究チームは,チームマネージャーを中心に月1回程度の研究会を企画・開催し,その中でそれぞれが持ち寄った教材,指導案,CST 間の連携手法などについて情報交換を行い,それぞれの資質向上に寄与する。また,CST 公開セミナー(兼 合同研修会)等でも成果報告およびレクチャーなどを開催し,まずは福井CST 全体への普及を目指し,CST を通したオール福井への普及を目指す。
課題研究チームは比較的少人数で構成されることから,CST 及び上・初級CST 受講者とのコミュニケーションがとりやすい場でもある。チームの中では積極的な提案と意見吸収を行って,CST としての活動していくために必要な資質を養う場としてほしい。
中級CST 養成プログラム受講者は,それぞれの課題研究チームの活動を大まかに理解した上で,実際にチームに所属して活動する。その際,大学院修了年次にあたらない者は,チームマネージャーをサポートし,チームのスケジューリングなどを積極的に行うことを推奨する。
CST Members において必要ポイントの取得(見込)を確認できた場合,以下の手順で修了認定を申請すること。
履歴書等の資格欄に「中級 CST(福井)認定見込」と記載する場合は,20ポイント以上の取得を目安とする。
中級CST養成プログラム修了後,教諭として採用された時点で,中級CST(福井)と認定する。中級CST認定後の活動等は,「CSTの活動と支援体制」を参照のこと。